メノナイト教会とは

メノナイトの群れの一つとして

 メノナイト教会は、16世紀にスイスから始まったアナバプテスト(再洗礼派)運動を起源とし、オランダのメノー・シモンズという指導者が継承・推進したキリスト教の一派です。世界中には色々な教会がありますが、人々の顔がそれぞれ違うように、教会の「顔」もそれぞれ違っています。メノナイト教会の特色をひと言で表すと、「聖書の平和主義と愛の実践を強調する教会」と言うことができます。すなわち
①日々の生活の中でイエスの教えに忠実に従うこと(弟子の道)
②教会の兄弟姉妹の交わり(神の家族)
➂戦争、暴力、あらゆる差別・抑圧・搾取のない状態=真の平和 を目指すこと(和解の働き)
を重んじている群れです。

「殉教者の鏡物語」シャローム出版p.34「敵への憐れみ」より

 1970年、初代の宮崎正雄牧師が北米のメノナイト宣教師と協力し宣教活動を開始しました。三郷市谷口での家庭集会から始まり、現在の早稲田4丁目で2回の会堂建築を経て50年以上、コロナ禍の期間を含め1回も休むことなく、会堂での礼拝を捧げてきました。現在の会堂は2006年に建てられたもので、バリアフリー仕様になっています。
 私たちの教会は、東京地区メノナイト教会連合(TAFMC)の一員として、東京・埼玉・茨城の教会と協力しています。それぞれ小さな群れではありますが、アナバプテストの伝統を重んじ、共に学び、活動しています。
 学びとしては、アナバプテスト系の諸教会合同で、毎月オンラインにて開かれる信徒神学塾があります。国内外の神学者、牧師、信徒が講師となり、学んだことを分かち合っています。これまでに、ヘブル語入門、ギリシャ語入門、メノナイトの歴史的文献からの学び、贖罪論と弟子の道、和解と平和の実践、旧約聖書と戦争、平和の聖書神学、等のテーマで講座が開かれました。
 活動としては、JMF(日本メノナイト宣教会)を通しての災害支援協力の他、東京地区独自で被災地への支援活動を行い、特に東日本大震災被災地にはコロナ禍前まで毎年訪問し、人々との交流活動を行ってきました。
 さらに、念願であった東京アナバプテストセンター(杉並区方南)の耐震改築工事が2023年末に完了し、常駐スタッフも置かれています。これから当センターを中心に、さらに学び・交わり・活動の機会が増える予定です。

※改修を終えたアナバプテストセンターでの最初の集まりです。2024/4/26

以下のリンクも参考になさってください。
 ・Mennonite Central Committee https://mcc.org
 ・Mennonite World Conference https://mwc-cmm.org

 ※東京地区メノナイト教会連合(連合のホームページはありません) 
 ・方南町キリスト教会 杉並区方南2-1-18 
 ・弥生台キリスト教会  https://www.yayoidai.org
 ・見沼キリスト教会 さいたま市片柳1-86-4 
 ・日立キリスト集会 日立市日立市東金沢町5-31-14

神の恵みにより、私たちはイエス・キリストにある和解の福音を生き、また告げ知らせるよう努めます。いつ、どこにおいてもキリストの一つのからだとして、私たちは以下のことを信仰と生活の中心とします。
1.神は父、子、聖霊として私たちに知られ、罪におちた人間を回復するために、一つの民として忠実に交わり、礼拝、奉仕、証しをするよう召される創造主です。
2.イエスは神のひとり子です。その生涯と教え、十字架と復活を通して、私たちが忠実な弟子となる道を示し、この世を贖い、永遠の命をくださいます。
3.教会は、罪から立ち返り、イエス・キリストを主と仰ぎ、信仰を告白して洗礼を受け、キリストに従う生き方をするよう、神の霊に召された人々の共同体です。
4.信仰共同体として、私たちは聖書を信仰と生活の規範として受け入れ、聖霊の導きにより、イエス・キリストの光に照らして聖書を解釈し、私たちの従順を求める神の御旨を見極めます。 
5.イエスの霊は、私たちが生活のあらゆる場面で神に信頼する力を与え、私たちが平和をつくる者となり、暴力を放棄し、敵を愛し、正義を追い求め、貧しい人々と持ちものを分かち合えるようにしてくださいます。 
6.私たちは互いに責任を担いあう心をもって定期的に集まり、礼拝し、主の晩餐を祝い、神のことばを聞きます。
7.世界的な信仰共同体として、私たちは国籍、人種、階級、性、言語の壁を乗りこえます。私たちは悪の力に妥協せずこの世に生きるよう努め、他者に仕えることで神の恵みを証しし、被造物を守り、すべての人がイエスを救い主と知るように招きます。 
私たちはこれらの確信のうちに、イエス・キリストに徹底的に従う弟子の道の模範を示した、16世紀のアナバプテストの先駆者たちの遺産をうけつぎます。私たちは聖霊の力によりイエスの名を通して歩み、キリストの再臨と神の国の成就を確信して待ち望みます。